弓道の的中は、音がしたか、遠くから的へ刺さったように見えたかだけでは決まりません。近的の判定の基本と、得点制等の別方式を分けて理解しましょう。
この記事の結論
近的は、原則として矢の根が的面を射抜き、的枠内へとどまったかで中り・外れを判断します。枠や跳ね返り等には細則があり、最終的には的前審判の表示を確認します。
近的の的中制を出発点にする
中りを一つずつ数える方式では、中央へ当たれば何倍にもなるわけではありません。遠的の得点制等と、同順位を決める競射の条件は別に確認します。
似た状態でも扱いが違う
枠へとどまった矢
的枠や合わせ目にとどまった場合等、規則上あたりになる例があります。白黒の模様や紙の中心だけを判定範囲と考えません。
跳ね返りと掃きあたり
的へ当たっても枠外へ跳ね返った矢や、地面を滑って当たる掃きあたり等は、基本規則では外れの対象です。接触音だけで中りを数えません。
観戦で確認する手順
STEP 1
的中制か得点制かを確認します。
STEP 2
自分が見ている的と選手を対応させます。
STEP 3
矢の状態と審判の確認を見ます。
STEP 4
中り・外れの表示を確認します。
STEP 5
記録へ正しく反映されたか見ます。
判定前に状態を変えない
矢が折れた、的が転んだ、別の矢へ当たった等は個別の規定に沿って確認します。本人や観客が矢へ触れ、判定の材料を変えないことが大切です。
特設射場等では要項に特別な扱いが示される場合があります。普段と違う設備のときほど、運営の説明を先に聞きます。
疑問がある場合の準備
- どの射と表示かを整理する。
- 所定の確認・申し立て手順を守る。
- 射位からの印象だけで断定しない。
判定を確かめるため行射中に的場へ入りません。矢取りと行射の合図を守り、確認は必ず運営と指導者を通して行ってください。
的中を判断する前に区別したい三つの場面
矢が的に留まっている
的面だけでなく矢の根と的枠との位置関係を見ます。射場からの見え方や音だけで的中を決めないでください。
観察・判断のポイント
的前の審判表示と記録担当の結果を照合します。
矢が跳ね返った・枠に触れた
例外の処理は、単に「刺さっていないから外れ」と断定できません。矢を触らず、審判員に状態を確認してもらいます。
観察・判断のポイント
矢の状態を変えず、所定の異議・確認手順を運営者から聞きます。
近的と遠的の採点方法が違う
的中数で争う近的と、矢の当たった帯を得点化する遠的では、同じ矢でも記録方式が異なります。
観察・判断のポイント
競技種別と採点票を先に確認し、中り外れと点数を混同しません。
参照規則と適用範囲
参照:全日本弓道連盟『弓道競技規則』(令和7年5月14日改定)と競技運営要領。枠・跳ね返り等の個別細則は原文規則と審判の判断を優先します。(資料参照日:2026年11月7日)。規則改訂や大会区分による違いがあるため、出場大会の要項と審判の正式な宣告を優先してください。
弓道の的中判定の基本:最終結論
最終結論
弓道の的中は遠目の印象で決めず、近的・遠的の採点方法、矢の状態、的前審判の判定を順に確認します。判断が割れた際は矢に触れず、競技役員へ所定の方法で確認してください。