ゲレンデでは、先に進んでいることや速いことが、自由に滑る権利にはなりません。後方からの追い越しと、停止からの滑り出しを分けて安全確認しましょう。
この記事の結論
後方から滑る人は、前方の人を危険にさらさない進路と間隔を選びます。一方、滑り出し・合流・横断では上方と周囲を確認し、すでに滑っている人を妨げないようにします。
前方の人の動く余地を残す
初心者は予測しにくい方向へ曲がる、転ぶ場合があります。相手が直進を続ける前提で近くを抜かず、速度と進路に余裕を残します。
場面で確認する方向を変える
追い越す場合
相手が曲がったり転んだりしても接触しにくい間隔を取ります。声を掛けたから相手が必ず避ける、と考えません。
止まった後と合流
自分が下側にいても、動き出す前に上方を確認します。ゲレンデへ戻るときやコースを横切るときは、周囲の流れが切れる安全な時点を選びます。
滑り出す前の手順
STEP 1
標識とコースの流れを見ます。
STEP 2
上方、下方と合流側を確認します。
STEP 3
人との間隔と停止できる範囲を見ます。
STEP 4
急な横断にならない進路で始めます。
STEP 5
混雑や視界へ合わせて減速します。
停止場所も安全に選ぶ
狭い場所、斜面の変化で上から見えない場所へ座り込みません。転倒時は周囲を見て、可能なら速やかに通路を空けます。
コース端でも、リフトの出口や合流部なら安全とは限りません。止まる必要がある場合は、上方から見え、流れを妨げない場所を選びます。
滑走中の確認点
- 視界内で止まれる速度か。
- 相手が動ける空間を残しているか。
- 合流時に周囲を見直したか。
優先関係だけで事故の責任を自己判定しません。事故があればパトロールへ知らせ、救護と身元の確認に協力し、係員の指示へ従ってください。
追い越し・合流・停止の判断例
後ろから滑るとき
FIS行動規則3・4は、後方の人が前方の滑走者を危険にさらさない進路と追い越し間隔を選ぶよう求めています。
具体的な確認方法
前の人が急に曲がる・転ぶ余地を残し、視界内で停止できる速度へ落とします。
停止後の再スタート
FIS行動規則5では再発進・合流するときに斜面の上方と下方を確認します。「自分が前方にいる」だけでは安全確認を省略できません。
具体的な確認方法
コース横断前には上と下を見て、接近する人がいれば待ってから滑り出します。
狭い場所や転倒後
見通しの悪い場所や狭い所で停止せず、転倒後は周囲を確認して可能なら速やかに進路を空けます。
具体的な確認方法
移動が危険なけがの場合は無理に立たずパトロールへ連絡し、後続者に危険を知らせます。
参照資料と適用範囲
FIS「Code of Conduct for Skiers and Snowboarders」規則1〜10(2026年11月7日確認)。法律上の過失判断や各ゲレンデ独自規定と同一ではありません。
ゲレンデの優先関係を安全に使う最終判断
最終結論
滑走中は後方から来る人が前方の人を危険にさらさない進路・間隔を選びます。一方、合流や再発進では上下方向を確認してから動きます。優先関係に頼って強引に進まず、速度・視界・停止場所も調整してください。