ボールが怖いとき、硬い球を何度も当てるような練習で慣れようとすると、不安が強くなることがあります。捕球の形と、受ける球の条件を小さく分けて進めます。
この記事の結論
柔らかい球と短い距離から、予告された緩い送球を受けます。顔をそむける前に難度を下げ、捕れた本数だけでなく、最後まで球を見て落ち着いて構え直せたかを確認します。
何が怖いかを具体的にする
顔へ来る球、速い球、地面で跳ねる球、以前当たった場面など、不安の対象は違います。「気合いが足りない」と扱わず、どの条件なら安心して受けられるかを本人へ聞きます。
最初は硬い球を外し、年齢と経験に合う柔らかい練習球を選びます。周囲と距離を空け、送球者は予告した場所へ投げられる人にしてください。
捕る姿勢を作る二つの段階
球を使わずグローブを用意する
正面へグローブを出す、低い球の位置へ腰を落とすなどを先に確認します。顔を手で守る形だけへ固めず、球を見る位置とグローブの関係を指導者に見てもらいます。
予告した緩い球を受ける
最初は腰から胸付近など、無理なく見て捕れる球を使います。突然速くしたり、顔へ投げたりしません。怖さが上がったらすぐ止める合図を決めます。
条件を一つずつ加える手順
ステップ1
球なしで構えとグローブの位置を確認する。
ステップ2
柔らかい球の緩い送球を、予告された場所で受ける。
ステップ3
同じ速度で高さや左右を少しだけ変える。
ステップ4
転がす球や小さいバウンドを別に練習する。
ステップ5
指導者が準備を確認した場合だけ、距離や球の硬さを調整する。
速度、硬さ、コースを同時に変えません。前の段階で落ち着いて受けられることを確認してから、一つだけ難しくします。
顔をそむける・体が固まる場合
そのまま投げ続けず、送球を止めます。距離を広げるか球を柔らかくし、どの場面で怖さが上がったかを本人と確認します。
グローブへ当たってこぼす場合は、恐怖と捕球技術の両方を見ます。すぐ「怖がっているから」と決めず、無理のない球でグローブの向きと閉じる時点を確認してください。
一回ごとに本人へ聞くこと
- 今の球は落ち着いて見られたか
- 次も同じ条件で受けたいか
- 高さ、速さ、硬さのどれが不安だったか
練習時の注意
当てて慣らす練習や、嫌がる人への強い送球は行いません。頭や顔へ当たった場合は活動を止め、指導者へ知らせて適切な対応を受けます。
場面別の確認例
例:硬い球を避けた状態で、本人が見ていられる距離から柔らかい球をゆっくり転がし、次に胸の高さより低い緩い投球へ進みます。顔を背けるようなら速度を上げず、距離や球の種類を戻します。恐怖を我慢させて至近距離から投げる練習はしません。
怖さが残るときの捕球練習の戻し方
球を見られず顔を背けるなら、送球を続けず、柔らかい球を手渡しで受ける段階へ戻します。手渡しで落ち着いて構え直せたら、予告した近距離の緩い送球に進みます。硬い球や速い球への移行を急がず、本人が怖さを訴えた時点で中断してください。
最終結論
怖さを感じたら難度を戻すことが優先です。柔らかい球の手渡しから始め、落ち着いて球を見られる段階だけを進めます。