陸上のリレーのテイクオーバーゾーンとは?|基本ルールと反則になる場面

リレーの受け渡しは、二人の身体が区域内に見えれば必ず有効というわけではありません。受け渡したときのバトンの位置を中心に確認しましょう。

この記事の結論

テイクオーバーゾーンはバトンを受け渡せる範囲です。4×100mは30m、4×400mは20mが基本で、種目ごとの線を確認し、受け渡しの開始から完了までバトンを区域内へ収めます。

競技と線の色を対応させる

同じ競技場へ複数種目の線が引かれています。見たことのある線を選ばず、走る種目の入口と出口を競技役員へ確認します。

受け渡しで見る二つの位置

バトンの位置

受け手が最初に触れてから、受け手だけが持つまでの位置を見ます。足が区域内でも、バトンが外なら条件を満たしません。

受け手の走り始め

4×100mでは受け手はゾーン内から走り始めます。古い加速区域の説明と混同せず、区域外へ出て待たないようにします。

練習の確認手順

STEP 1

種目に合う区域を特定します。

STEP 2

受け手の開始位置を決めます。

STEP 3

ゆっくり走ってバトンを渡します。

STEP 4

最初と最後の接触位置を見ます。

STEP 5

出口手前へ余裕が残る設定へ調整します。

落とした場合も慌てない

落下したバトンの回収には、落とした選手と走路、他チームを妨げない等の条件があります。近くの人が代わりに拾えばよい、と自己流に変更しません。

速く渡せることと、有効に渡せることは別です。加速の速さを上げる前に、受け渡し位置を何度か記録して確認します。

出場前のチェック

  • 自種目の入口と出口が分かる。
  • 足だけでなくバトンを確認できる。
  • 受け渡し後に他チームを妨げない。
練習時の注意

横へ急に飛び出したり、止まって他の走者の進路を塞いだりしません。4×200m等には方式による違いがあるため、全リレーを30mと覚えないでください。

リレーの受け渡しゾーンを位置で確かめる

4×100mは30m、4×400mは20mを区別

World Athleticsの2026年版技術規則では、4×100mのテイクオーバーゾーンは30m、4×400mは20mです。前者の基準線はゾーン入口から20m、後者は20m区間の中央に位置します。旧式の独立した10m加速区域の説明と混同しません。

具体的な判断

自分のレースが4×100mか4×400mかを先に確定し、審判が示す入口線・出口線で場所を特定してください。

受け渡しの基準は走者の足ではなくバトン

受け手が最初にバトンへ触れた位置から、受け手だけが持つ位置まで、バトンが区域内にあることを確認します。二人の胴体が区域内にあっても、バトンの移動が出口を越えてから完了すれば成立しません。

具体的な判断

受け手がゾーン外から助走を始めないことも別の条件です。速く走れても受け渡しが有効とは限りません。

線を使った確認図と練習の順序

次の文字図は進行方向に沿ったゾーンの概念図です。「入口|受け渡し可能区間|出口 → 走行方向」。4×100mなら入口から20m付近に基準線があり、その先10mまで含む30mの区域です。4×400mでは基準線の前後各10mが20mの区域です。

具体的な判断

最初は低速で渡し始めと渡し終わりのバトンの位置をそれぞれ記録し、出口ぎりぎりなら受け手の開始位置や合図を手前へ調整します。

公式規則の参照と適用範囲

参照:World Athletics「Competition and Technical Rules」2026年版 TR24(リレー)(確認日:2026-11-07)。国際競技規則を基礎に説明しています。参加大会や種目・年齢区分の特則、国内適用との相違は大会要項・主催者・競技役員にも確認してください。

陸上のリレーのテイクオーバーゾーン:最終結論

最終結論

4×100mは30m、4×400mは20mの受け渡しゾーンを区別し、入口と出口を確認します。判定では二人の体の位置よりもバトンの受け渡し開始・完了時の位置が重要です。低速で余裕を作ってから加速を上げてください。