柔道の「指導」は、技への得点とは別に、違反や消極的な行為へ与える処置です。指導が一つ付いたら相手の技ありになる、と数えないようにしましょう。
この記事の結論
指導は軽微な違反への処置で、現行の基本では3回で累積による反則負けになります。重大な危険行為は、指導を順番に重ねず直接反則負けとなる場合があります。
得点板の欄を分けて見る
一本、技あり、有効と指導は別に表示されます。指導が少ないことだけで、常に技の得点に優先して勝者が決まるわけではありません。
指導の代表的な行為
攻撃を避ける行為
消極的な姿勢、形だけの偽装攻撃、組み手を避け続ける等が対象になり得ます。技が成功しなかっただけで、全て偽装攻撃とは判断しません。
場外と遅延
自ら故意に外へ出る、相手を不当に押し出す等も見ます。「待て」後に再開を遅らせる行為等には、現行の解釈も確認します。
試合を見る手順
STEP 1
直前の攻防を確認します。
STEP 2
主審の指導の宣告と合図を見ます。
STEP 3
誰への何回目かを得点板で確かめます。
STEP 4
得点の差と別に記録します。
STEP 5
再開後の攻防と次の処置を見ます。
組み手の名称だけで決めない
片側の襟や帯を持つ等の組み手は、攻撃の意思と時間、適用規程で評価が変わる場合があります。古い禁止リストを全て現在へ当てはめません。
ゴールデンスコアでも、指導を一度受ければ必ず即終了とは限りません。累積と得点の条件を分けて確認します。
観戦の確認点
- 指導を相手の得点へ足していない。
- 消極性と失敗した攻撃を区別する。
- 大会の年齢別規程を確認する。
指導を避けるため危険な技を無理に掛けません。首や関節へ負担のある行為を自己流で試さず、指導者の説明と主審の指示へ従ってください。
指導と反則負けをケース別に整理する
消極的な姿勢への指導
攻撃の意図が見られない、組み手を使って一方的に時間を消費するなど、競技規則に照らした消極的行為は指導の対象となり得ます。ただし、技が成功しなかったという結果だけで指導になるわけではありません。
具体的な見分け方
試合映像では攻撃の継続、組み手、主審の指示を分けて観察します。
場外や不当な妨害などの行為
意図的な場外退出、相手への不当な妨害等も状況によって指導に関わります。『場外へ出たら全て同じ』と単純化せず、場面ごとの規定と主審の判断を確認します。
具体的な見分け方
指導が出た前後の動作と主審の宣告を記録し、競技規則の該当項目と照合します。
累積指導と直接反則負けを別にする
指導は通常の技の得点に加えられず、基本ルールでは3回の累積で反則負けになります。重大な危険行為では累積の途中でも直接反則負けとなる場合があります。ゴールデンスコアでは指導一つで常に決着するのではありません。
具体的な見分け方
得点(有効・技あり・一本等)と指導回数の表示を別々に読み、適用大会の最新規則・年齢区分を確認します。
公式規則の参照と適用範囲
参照:IJF Sport and Organisation Rules(2026年版)。IJFは2026年8月14日版も公開しているため、試合ごとの適用版を確認してください(確認日:2026-11-07)。国際団体の基準・公開された国内案内をもとに整理しています。大会要項、年齢区分、国内特別規則、適用開始時期は参加大会の主催者にも確認してください。
柔道の指導:最終結論
最終結論
柔道の指導は軽微な規則違反等への処置であり、相手の技の得点ではありません。消極性・場外・組み手等の具体的な行為と、累積3回による反則負け、重大違反による直接反則負けを区別してください。大会の年齢別運用も確認が必要です。